Bukchondaek

韓国の美を訪ねて・・北村宅に7月26日に一泊しました。この日の宿泊客は、私たち夫婦だけで、大変贅沢な空間を手に入れることが出来ました。泊ること自体が文化体験。扇風機はありますが、エアコンはありません。でも、縁側の御簾を下して頂き、部屋の戸を網戸にすると、風が部屋の中まで通り抜けます。夜、部屋の照明をつけても外から中は見えない優れものの御簾。まさに「韓屋が呼吸をしている」ようでした。明け方は布団にくるまらないと寒いほどで、聴いたこともないような鳥の声の合唱で目が覚めました。朝食後の北村宅ご主人による邸内の案内説明。窓からの風景は、計算されたようにすばらしかったです。泊ってみなくてはわからない貴重な体験をしました。ちなみに、火災防止の為に北村宅では料理を作らないそうで、食事は門を出てすぐの所のいつも北村宅が食事をお願いしている家でいただきました。洗面所は、白いゴム靴を履いて庭を歩き、洗面所棟（ドアは3つで、紳士用・婦人用・使用人のおばさんの部屋がある）まで歩きます。婦人用洗面所は、洗面台1・ウォシュレット付洋式トイレ1・ウォシュレット無洋式トイレ1、それぞれのトイレの奥にガラスのドアがあり、シャワー室があります。ボディーソープ・シャンプー・リンスがあり、洗面台の所にはドライヤー・綿棒・クレンジングオイルがあり、気持ちよく快適に使えました。庭を歩いてトイレに行くのも、不便なようでも風情があって気分が良いものです。勉強していた韓国語がたいへん役に立ちました。